2006年度(平成18)
会期:2007年(平成19) 3月17日~5月6日
江戸東京博物館が所蔵する「新東京百景」シリーズは、昭和57年(1982)の秋に「都民の日」制定30周年事業の一環として選定された100の風景を描いたものです。日本画家・洋画家たちの油絵・水彩画は、都心部から多摩・島嶼にいたる東京の代表的風景を、あますことなく捉えています。
一方、もうひとつの「新東京百景」が、東京都現代美術館に所蔵されています。こちらは、昭和4年(1929)、日本橋丸善における展覧会に出品された版画「東京百景」を発端とする版画シリーズです。
平成19年(2007)は、新東京百景制定25周年にあたります。本展では、これまでの園の活動にちなみ、ふたつの「新東京百景」から建物を描いた作品を選び、展示しました。
会期:2007年(平成19) 1月5日~3月4日
第一期:1月5日~2月4日
第二期:2月6日~3月4日 ※展示替えあり
初春といっても、江戸時代のものと今日のものでは大きく異なっています。
一つは旧暦で行われていたということです。 旧暦の正月元日は、現代の節分前後二週間ほどの範囲に相当しましたので、正月はつまり初春だったのです。
二つ目は、江戸時代の年齢は数え年だったので、お正月を迎えると、すべての人が一つずつ歳をとったのです。 ですから、当時のお正月はすべての人にとって大きな節目であり、かつ大変大きな意味を持っていたものでした。
往時の人々が、新しい年を迎える特別な時季の、盛大な、そして艶やかな様子の一端をお楽しみいただくべく、江戸東京で営まれていた初春の行事の様子やあでやかな初春の装いを、当時の絵や実物資料で紹介しました。
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