江戸時代、幕府が置かれた江戸は政治と文化の中心地として、武士をはじめとする多くの人々が暮らす大都市へと発展しました。そんな江戸では、近郊農村からの野菜や江戸前の新鮮な魚介類を用いた料理が普及し、庶民の間で楽しまれていました。
明治時代になると、海外から西洋料理が持ち込まれ、明治政府は特に外交の場では公式の料理とするなど積極的に導入を図っていきました。当初はテーブルマナーなどに四苦八苦しながらもその吸収に努めていく中で、これまでの食文化と融合した洋食が誕生し、広く親しまれるようになりました。
この展覧会では、長期休館中の江戸東京博物館のコレクションの中から厳選して、江戸東京における食文化の変遷をひもときます。江戸庶民の食が西洋料理と出会い、うまく混ざり合って、今日の日本の食文化へと進化していった、その過程をご紹介します。
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①近世職人絵尽 狩野晏川/写(鍬形蕙斎/原画) 1890年(明治23) 展示期間:4/22~5/18
②流行武家地のしんみせ 歌川芳盛/画 1868年(慶応4)7月 展示期間:4/22~5/18
③「料理の友」 二月号 1915年(大正4)
④夜の東京 新宿 吉田遠志/画 1938 年(昭和13) 展示期間:5/20~6/15
⑤てんぷらを食べる女性「風俗三十二相むまさう 嘉永年間女郎之風俗」 (月岡芳年/画 1887年(明治21)) 展示期間:3/20~4/20
⑥江戸の料理屋の番付「御料理献立競」(江戸時代)
⑦東京名所三十六戯撰数寄屋河岸 昇斎一景/画 1872年(明治5) 展示期間:3/20~4/20、5/20~6/15
⑧幕府軍艦第二長崎丸関係資料 コンポート皿(スポード社/製)
⑨フランス料理店「龍圡軒」で使われた大皿 (明治時代)
⑩隣組回覧板(京橋区湊町)「食品を大切にいたしませう」 (東京市/発行 昭和時代前期)
⑪製麺機(大野化学機械/製 1945~46年(昭和20~21))
⑫電気炊飯器ER−5(東京芝浦電気株式会社/製 1955年(昭和30))
⑬マクドナルドでハンバーガーを食べる人たち 中田和昭/撮影 1974年(昭和49)
全て、東京都江戸東京博物館蔵
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