2005年度(平成17)
会期:2005年(平成17) 11月23日~2006年(平成18) 9月3日
昭和30年代は、東京タワーや三種の神器(電気冷蔵庫、電気洗濯機、白黒テレビ)など新しい建物や道具が次々に登場した夢と活気にあふれる時代でした。東京タワーの完成(昭和33年)に象徴される新しい時代の訪れは、町の風景や人々のくらしを大きく変えて、やがて現代の東京が生み出されます。しかし、できゆくタワーの足もとには、「人のぬくもり」や「物のぬくもり」に支えられた「町」の原風景が息づいていました。
本展では、戦後家庭生活の原点をみつめなおそうと、昭和30年代における家庭生活の一場面を、豊富な実物資料に加え、居間や寝室の間取りとともに再現しました。懐かしい展示品を前に交わされる世代をこえたコミュニケーションは、展示室をあたたかなぬくもりで満たしてくれました。
会期:2005年(平成17) 7月12日~11月6日
江戸東京たてもの園の前身である都立武蔵野郷土館。この博物館は、昭和29年から平成3年にわたって原始・古代から近・現代にいたる武蔵野の移り変わりをテーマに様々な博物館活動をおこなってきました。なかでも考古資料は、美術的にも優れた「土製耳飾」(調布市下布田遺跡出土:国指定重要文化財)をはじめ学術価値の高い資料を数多く収蔵しています。
本展では、戦後の考古学史に残るこれら貴重な文化財を広く紹介するとともに、武蔵野に残されたくらしの痕跡をたどりました。展示室には、考古学ファンをはじめ歴史を学ぶ小中学生が数多く訪れ、展示資料に見入ったり、熱心にメモをとる姿が見受けられました。
© EDO-TOKYO OPEN AIR ARCHITECTURAL MUSEUM All rights reserved.