街に写真館があったころ~常盤台写真場と昭和モダン~

■会  期:
2024年(令和6)7月27日(土)~9月23日(月・休)
■会  場:
江戸東京たてもの園 展示室〈アクセス
■開園時間:
9:30~17:30 (入園は17:00まで)
■休 園 日:
月曜日 ※月曜日が祝休日の場合はその翌日
■主  催:
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
■観 覧 料:
江戸東京たてもの園観覧料でご覧になれます。〈観覧料

街に写真館があったころ~常盤台写真場と昭和モダン~

 関東大震災からの復興が進み、街に華やかさが戻った昭和初期は、モダンなライフスタイルが生まれました。園内西ゾーンにある常盤台写真場は、この華やかな時期が終りに近づきつつある1937年(昭和12)に東武鉄道株式会社が東上線沿いに開発した常盤台住宅地に建てられました。
 明治・大正期にはまだまだカメラが一般に普及しておらず、常盤台写真場が建った昭和初期でも写真は写真館で撮影する格別なものでした。写真師がそれぞれ腕を競い合って撮影した写真は、家の記録として大切に残されていました。
 時代が下り、コンパクトカメラの登場により写真が身近なものになると、写真館の存在は変化し、家族の記念日などの撮影や、学校行事の撮影などを行うようになっていきます。さらに現代においてはカメラ付き携帯からスマートフォンへと、写真は誰にでも手軽に写せるツールに変化している反面、デジタル化が進むことで、画像の保管などが課題となっています。
 本展示では明治から現在にかけて街の写真館が果たした役割をたどります。また、デジタルカメラが一般に普及して30年以上が経っていますが、改めて写真の在り方についても考えます。

展示構成

プロローグ昭和モダン
1章営業写真館の歴史
2章文化住宅と常盤台写真場
3章変化するカメラと写真
エピローグ人はなぜ写真を撮るのか

江戸東京たてもの園 常盤台写真場 復元年:1997年(平成9)

江戸東京たてもの園 常盤台写真場 復元年:1997年(平成9)

  • 「クラブ美身クリーム」ポスター

    「クラブ美身クリーム」ポスター

  • 江崎礼二 署名入り写真台紙

    江崎礼二 署名入り写真台紙

  • 湿板用写真機

    湿板用写真機

  • 多摩川台住宅地平面図

    多摩川台住宅地平面図

  • コンパクトカメラ 「オリンパス ペンEM」

    コンパクトカメラ
    「オリンパス ペンEM」

全て、東京都江戸東京博物館蔵