写真:旧武蔵野郷土館の資料陳列室の様子
江戸東京たてもの園の敷地には、1954年(昭和29)1月から1991年(平成3)3月まで、原始・古代から近・現代にいたる武蔵野のあゆみをテーマにした博物館武蔵野郷土館がありました。1993年(平成5)、江戸東京博物館分館として新たに開館した当園は、武蔵野郷土館より貴重な資料を引き継ぎ、整理・保存をすすめながら、公開してきました。
この展覧会では、武蔵野郷土館、そして同館の前身で井の頭自然文化園内に所在していた武蔵野博物館、さらには、有栖川宮記念公園内に所在していた東京郷土資料陳列館をとりあげ、これらの先駆的な施設から江戸東京たてもの園へ至る過程を紹介します。武蔵野郷土館から移管された「土製耳飾」(調布市下布田遺跡出土:国指定重要文化財)をはじめとした考古資料のほか、生業や生活、信仰、娯楽に関する民俗資料など、約250点を紹介します。
またギャラリーでは、武蔵野郷土館が収集し、野外展示エリア「民俗園」で公開していた復元建造物及び野外展示物が、江戸東京たてもの園へと引き継がれていく様子を紹介します。
土製耳飾(国指定重要文化財) 縄文時代
※東京文化財ウィーク開催期間中(10/25〜11/5)は、実物資料を展示します。
それ以外の期間は複製の展示となります。
壺形土器 弥生時代
今戸土人形 丸〆猫 江戸時代
唐箕 江戸時代
開始時間:①11:30〜 ②13:30~
会場:吉野家 庭
参加方法:各回開始時間までに、会場へお集まりください。
出演:立川市砂川地区伝承民謡保存会
本展では、武蔵野郷土館が収集した資料「くるり棒」を展示しています。この棒は麦などの穀物や豆類を脱穀するための道具で、柄を持って打撃部を回転させて使用します。
展示関連企画として、展示資料にあるような「くるり棒」を実際に回転させ、作業を行う様子と、広く武蔵野の地で労働と結びついて歌われてきた「棒打ち唄」の実演を行います。この機会にぜひご覧ください。
「くるり棒」
江戸東京たてもの園所蔵
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