今年の夕涼みは両日とも晴れ、ゲリラ雷雨による途中での中止が危ぶまれましたが、降られることなく開催することができました。
　お子さんに人気のちびっこ縁日は会場を３か所に分け、射的遊びとかたぬき、そして子宝湯では銭湯らしくミニアヒルすくいを楽しんでもらいました。縁台将棋やこども神輿といった定番の企画に加え、今年は地元の阿波おどり連に来ていただき、たてもの園では初めてとなる、園内での阿波おどりを披露していただきました。さらに、吉野家では大学生による落語「えどまる寄席」を開き、怪談噺を中心に演じたところ、夕闇のなか、茅葺の民家と怪談の組み合わせは抜群だったようで、雰囲気満点の寄席でした。
　日が暮れてからは、窓からもれる明かりと提灯の灯り、そして園内を往来するいっぱいのお客様で、たてものが息づき、まるでタイムスリップして昔の街角にいるようでした。ラムネの味や風鈴の音色は夏の趣を深め、ときおり吹く風は熱気の中に涼を運びます。来園されたお客様が、夕暮れのたてもの園で、なつかしさと涼しさを少しでも感じていただけていたら幸いです。
　今年の下町夕涼みも大変多くのお客様にご来園いただきました。天候が不安定な日が多いですが、またのご来園を心よりお待ちしております。