「家の造りようは夏を旨とすべし」と言われるように、そのほとんどを自然素材によって造られた日本の伝統的家屋は、高温多湿な夏の暮らしに対してさまざまな工夫が施されています。大きな軒による日陰や、土間や土壁や板の間のヒンヤリ感、風を通すための間取り、涼しさを演出する建具や音、水など。
この夏、ちょっと涼しいたてもの園で、ひひとときの涼と新たな発見をしてみてください。
大きな枠にたくさんの風鈴を吊って売り歩く風鈴売りの風情は東京の夏の風物詩でした。風鈴は、風の流れとともに清らかな音によって耳から涼を得る情緒あふれるものですね。
グリーンカーテンとともに設置し、より一層の効果を高める計画です。ぜひ体感してください。
打ち水は単にほこりを抑えるだけではなく、水を打った後を渡る風に涼しさと清らかさを感じさせます。おもてなしの心をもってお客さまをお迎えいたします。
江戸時代には主に子どもが日よけに使う日傘が生まれ、いろいろな図柄が描かれていたそうです。日盛りには日射を防ぐことが涼を得る大きなポイントになります。ぜひご活用ください。(男性もどうぞ!)
吉野家(西ゾーン)と天明家(東ゾーン)では麦茶のサービスを行います。夏を旨とした民家の心地よさを体感しながら一時の憩いをお楽しみください。
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