過去の展示一覧

2008年度(平成20)

桜を愛でる~花見の今昔~

■「桜を愛でる~花見の今昔~」

会期:2009年(平成21) 3月20日~5月31日

「日本の建物」第四部「建物のカケラ~一木努コレクション」

■「日本の建物」第四部「建物のカケラ~一木努コレクション」

会期:2009年(平成21) 1月4日~3月1日

一木努(いちきつとむ)氏は、約40年間にわたり、日本各地の失われゆく建物のカケラを収集し続けてきた「カケラコレクター」です。一木氏のコレクションは、三菱1号館、鹿鳴館(ろくめいかん)、帝国ホテル、巣鴨プリズン、浅間山荘、美空ひばり邸など、有名建築家の作品や時代を物語る建物のカケラの宝庫です。また、名も無い職人が手がけた美しいテラコッタレリーフや装飾金具の数々は、私たちの脳裏に今は亡き建物にまつわる物語をつむぎます。

本展覧会では、今回が初の一般公開となる貴重なカケラの数々を展示しました。建築に対する専門的な興味、オブジェとしてのカケラを鑑賞する美術的な興味、建物の時代性に思いを馳せる歴史的な興味、さらには、自分にとって特別な建物を追憶する個人的な興味。大きな建物が遺した小さなカケラたちは、私たちに無限のメッセージを投げかけてくれました。

「日本の建物」第三部「日本の建築博物館」

■「日本の建物」第三部「日本の建築博物館」

会期:2008年(平成20) 9月13日~12月7日

日本各地には、伝統的民家や町並み、特色ある建造物を後世に伝えることを目的とし、移築という手法を取りながら、保存・公開・活用を行っている建築博物館があります。本展覧会では、各地の特色ある建築博物館の活動を紹介するとともに、建築博物館を広義に捉え、各地のさまざまな建造物や景観の保存の取り組みに関しても紹介し、現代に生きる私たちが日本の豊かな建築文化を残していく重要性について考えていきます。

展示コーナーの一角に全国伝統的建造物群保存地区協議会の協力を得て、加盟地区50カ所の写真パネルを一堂に展示しました。日本各地には豊かな建築文化が残っていることと同時にこれらを色褪せることなく伝えていくことの重要性を改めて感じました。旅に出たくなる展覧会でした。

「日本の建物」第二部「建物と夏」

■「日本の建物」第二部「建物と夏」

会期:2008年(平成20) 7月1日~8月31日

日本の夏は、地域によってさまざまな表情をもち、それは建物の構造や内外装、調度品に少なからぬ影響を及ぼしてきました。本展覧会では、日本各地の夏の諸相を概観するとともに、建築にみられる「涼」の工夫を紹介します。本展を通じ、住環境に向けられた日本人のまなざしが、時代を追ってみえてくることでしょう。

沖縄の伝統的民家にみられる赤瓦やシーサー、そして万平ホテルのステンドグラスなど、豊富な実物資料に見入るお客様の姿が多く見られました。再現コーナーである夏のしつらい空間では、簀戸や籐むしろと並び、風鈴の軽やかな音色が、展示室に夏の涼を演出していました。