過去の展示一覧

〜2000年

■「多摩の街道と宿場」
会期:平成12年3月28日〜5月7日

徳川家康が慶長6年(1601)から着手したとされる街道整備によって、五街道をはじめ主要な脇往還などの宿駅、伝馬の制が整えられました。多摩地域では、甲州道中と並んで青梅街道も、この時期に整備されたといいます。

本特別展では、多摩から江戸へ向かったこの甲州道中と青梅街道について、宿場・伝馬・助郷といった点から「道」がどのように利用されていたのかを紹介しました。

■「多摩の女性の武家奉公」
会期:平成11年3月16日〜4月25日

これまでの特別展は、建物(収蔵建造物)に関するものでしたが、今回は多摩地域に目を向けて企画しました。

江戸時代、江戸城大奥や大名屋敷の奥では大勢の女性が働いていました。彼女らは、大奥女中、奥女中などと呼ばれ、掃除や炊事などをするものから、文書の管理、男性の役人と交渉するもの、御台所・奥方の側近として権力を握るものまでいました。

本展では、多摩地域のうち青梅・武蔵村山・日の出・八王子から奉公に出た女性をとりあげ、彼女らが武家奉公をどのように捉えていたかを探りました。

■「都市の記憶と再生−東京のたてものをまもる−」
会期:平成10年3月24日〜5月5日

たてもの園の開園5周年を記念して開催された本展は、建物の保存ということを考察しました。
建物は現地保存が一番望ましいとされています。なぜなら、長い時間の中で積み上げられた人々の記憶と土地の記憶、それらが都市の記憶となり、その中でこそ建物が一番生き生きとしていられるからです。しかし、それがかなわぬ時に、他の場所へ移築・復元・保存となるわけです。

この展覧会では、たてもの園の主要な事業である建物の移築・復元の様子と、保存するということの意義を見ていただきました。

■「下町の居酒屋−昭和30年代の人びとと鍵屋−」
会期:平成9年3月4日〜4月13日

たてもの園の収蔵建造物の一つ「鍵屋」は、1856年(安政3)酒問屋として建てられたと言われています。
居酒屋として営業を始めたのは、1949年(昭和24)のことです。以来、ご主人の正直な商売や人柄にひかれて多くの人が通いました。内田百けん氏(けん=門がまえに月)や高橋義孝氏など著名人も数多く通っていました。

本展では、この鍵屋を題材として、酒問屋としての鍵屋から居酒屋鍵屋、鍵屋に通った人々、そして多くの人に愛された主人清水幸太郎氏のことなどを採り上げました。

■「あこがれのモダン住宅−大正から昭和初期の住まいと暮らし−」
会期:平成8年3月5日〜4月14日

平成7年春に完成した「田園調布の家(大川邸)」は、家の中心に居間を配置した、全ての部屋が洋室の住宅です。大正から昭和初期にかけて、建築家や知識人が理想の住宅を模索し、住まいや暮らし方を変えていこうという運動(生活改善運動)が起こりました。この時期に建てられたのが「田園調布の家」で、住まいも、暮らしも、モダン住宅そのものでした。

この展覧会では、田園調布の家とともに同時代の人々にとってあこがれの的であった生活用品、電気製品、家具などを展示し、大正から昭和初期の住まいと暮らしを考えてみました。

■「よみがえる江戸の霊廟建築」
会期:平成7年3月21日〜4月16日

本展は、「旧自証院霊屋」の復元に合わせて開催しました。かつて都内には、徳川家の霊廟が数多く存在していましたが、戦時中の空襲でほとんどが消失してしまいました。東京都指定有形文化財である「旧自証院霊屋」は、徳川家にかかわる霊屋としては、都内に現存する数少ない霊廟建築ということができます。

自証院にまつわる歴史や霊廟に関する展示とともに、完成後では間近に見ることのできない木彫や彩色などもご覧いただき、霊屋の復元過程の一端を紹介しました。

■「八王子千人同心の生活と文化」
会期:平成6年2月8日〜3月21日

収蔵建造物「八王子千人同心組頭の家」に因んで開催しました。八王子千人同心は、江戸時代、多摩の地域に住んでいた半農半士の武士団です。もともと、甲斐国と武蔵国の国境を警備するのが役割だった彼らは、のちに日光東照宮の火の番が主な勤めとなりました。一方で、「新編武蔵風土記稿」などの編纂や、武術、俳諧、医術などの文化活動にも携わり、江戸時代後期の多摩地域の在村文化を担いました。

この展覧会では、多摩地域の歴史を考えるうえで欠かせない存在であった彼らが果たした役割について、考察しました。

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